群馬県 わおん群馬サンライズ、わおん高崎

わおん参画企業からの声

2020年3月に群馬県市で開設した障がい者グループホーム わおん高崎とわおん群馬サンライズを運営しているルミナス合同会社 堤様にインタビューを行いました。

わおん高崎オープン時、2020年3月12日の群馬新聞にも取り上げられていますので、併せてお読みください。

2020年3月12日の群馬新聞

 

グループホーム概要

企業名/事業所 ルミナス合同会社
エリア 群馬県高崎市・安中市
開設棟数 2棟 (男性棟1棟、女性棟1棟)
開設日 2020年3月 2棟同時オープン
居室数 男性棟 6室 (安中市 犬)

女性棟 7室(高崎市 猫)

対象障がい者 精神障がい者、知的障がい者

★わおん群馬サンライズ

★わおん高崎

 

 

アニスピホールディングス、わおん・にゃおん事業について

●障がい者グループホーム事業との出会い

以前は外資系の会社に勤めていたのですが、人生100年といわれている現在、今後何をしていこうかと考えていた時に、わおんのホームページを見つけ、障がい者グループホームに出会いました。

私には、障がいをもっている息子がいます。息子は、成長の過程で、学力が遅れたり、差別を受けたりという経験をしてきました。そんな中、動物と過ごすことで、彼も落ち着き、ホッと心安らぐことが多々ありました。動物は正直で、人が愛情をかければ、動物も愛情を返してくれます。心が通じ合っていれば、障がいがあろうとなかろうと先入観なく、また差別なく接してくれます。

 

この経験によりペット共生型の障がい者グループホームに共感し、この世の中で障がい者が抱える生き辛さや親としての経験を活かし、同じように悩んでいる方々のお役に立てればという思いで、障がい者グループホーム事業に携わる決意をしました。

 

 

障がい者グループホームの開設について

●障がい者グループホームについて

空き家を利用すること、ペットと障がい者が一緒に住めることを条件として物件を探し、2020年3月、高崎と安中で2棟同時オープンすることができました。

わおん群馬サンライズ(安中市)のグループホームは、真ん中にリビングとして共有スペースを設け、6部屋の居室とオフィス1部屋があります。

 

●犬・猫について

マロン(犬)は、もともと繁殖犬として扱われていたところから保護してきました。

糞尿にまみれた劣悪な環境の中で生活しており、繁殖のためのみに飼われていた状況でした。ここに来たときは、体重が少なく、また本当は白い足の毛が茶色でした。きた当初、怖がりはしないものの、人と一緒に生活することに慣れていないようでした。

ここにきて1か月、今ではどこにでも人についてきて走り回っています。また、足の毛もすこしずつ白に戻ってきています。現在は、トイレのしつけをしています。また、利用者様が遊びながらお手を教えています。

また、ご利用者様が、ご自分の犬・猫と共に暮らしたいとご希望をいただいた場合、ご利用者様の個人管理になりますが大歓迎です。

 

 

障がい者グループホームの運営について

●スタッフについて

管理者、サービス管理責任者(サービス管理責任者と介護福祉士の資格)、世話人さん、夜勤職員さんを配置しています。

世話人さんは3人おり、交代で夜勤も4:00pm~9:00amに対応いただいています。

また、週に一度、社会福祉士さんにお越しいただき、利用者様のカウンセリングをしていただいています。身の周りのこと、なかなかグループホームのスタッフに言えないことなどを話せる環境を社会福祉士さんとともに整えることで、ストレスがないように生活してもらいたいと思っています。

 

●利用者様について

現在、利用者は2名(兄弟)です。彼らは、就労継続支援A型で農業の仕事をしています。ここで生活を始めた後、サービス管理責任者が仕事を探し、利用者様に紹介して就業を始めました。ずっと外で仕事をしているので、二人とも真っ黒です。(笑)

二人とも非常にまじめです。毎日朝早く起きて準備を整え、一日も休まずに仕事にいっています。また、

グループホームでの生活の中で、お皿洗い、お風呂掃除、草刈したりといろいろと手伝ってくれています。

 

●一日の流れ

朝5:00amに声かけしますが、二人とも早くに起きていることが多く、犬の散歩に連れて行ってくれることもありますね。そのあと、5:30amぐらいに体温や血圧の健康チェックを行います。

5:45amぐらいから朝食をとり、6:30amに出勤するために、車のお迎えがきます。現在は、お二人の農業のお仕事の関係で、朝早いサイクルとなっています。

夕方は4:00pmごろに帰宅し、夕食は6:00pmにとります。

7:30pm~9:00pmの間に交代でお風呂に入り、その時に各人自分で洗濯も行います。

グループホームの消灯は、11:00pmなのですが、二人とも朝が早いので10:00pmには寝ています。

 

●運営費について

障がい者グループホームのサービス提供は、基本的には訓練給付金で運営しています。また、利用者様からは、家賃、食事代、日用品、光熱費をご負担いただいています。

部屋の大きさにより異なりますが、家賃は20,000~28,000円、食事代は朝夕で850円、お昼が必要な場合は、400円を別途いただきます。他に、日用品が約2,000円。光熱費が12,500円となります。

ご利用者様の負担としては、国からの補助として約10,000円があるので、50,000~60,000円でおさまるようにしています。

 

●動物と暮らす効果

利用者様はとてもマロンを可愛がっています。一緒に散歩に連れて行ったり、家にいるときにいつもマロンと遊んだりしています。

マロンは二人の癒しになっていることは確実ですね。二人の話し相手になってくれていることも多々見かけます。お二人がここに来た時より、会話が増え、確実に明るくなっています。

 

わおんさんの理念にもあります、ペットが人間に与える社会的、心理的効果を実感しています。

犬がいることで、知らない人同士でも話題があり、会話が弾みます。散歩に連れていくと、近隣の人ともお話をする機会ができます。そして、心理的にも安らげています♪