「わおん」事業などに参画されている企業の皆様の中には、それぞれの理念や特徴に基づいた素敵な取り組みをされている企業も多くあります。
2022年には「福祉リベンジャーズ」イベントにて、特に素晴らしい取り組みをされている参画企業様を表彰させていただきました。その取り組みの一部をご紹介します。
参画企業の取り組み participating_companies
株式会社WORLDCONTENTMENT
犬6匹、猫2匹 保護数No.1!
最初は地域の保護活動をしている方から保護猫を2匹あずかりました。ホームページを見た県外の方が「中型犬の迷い犬を一年間飼ったが難しくなった為にもらって欲しい」と連絡があり、連れて来ることに。3頭目は、市営住宅の建て替えの為にグループホームを検討していた方が飼っていた犬です。見学に来ていただいたものの、本人はやはり新しい市営に住みたいとなり、そこは犬が飼えないとの事で、役所の方から頼まれてうちで保護しました。
末期がんで亡くなった当ホームの1人目の利用者さんの忘れ形見の猫が1匹、避妊してなく脱走から帰ってきたら4匹妊娠して帰ってきた利用者さんの猫の子どもたちをうちで保護という経緯で、結果的にたくさんの犬猫の保護に至っております。
弊社は、人間福祉と動物福祉の追及を理念として掲げ、日々、運営しております。
犬猫の殺処分数は、年々減少しているものの、いまだに、犬:4,059頭 猫:19,705頭 合計:23,764頭もの犬猫が殺処分対象となっております。
保健所で引き取られてくる犬猫の中には、繁殖できなくなった成熟した犬猫、飼育しきれず飼い主から手放された犬猫、虐待を受けて保護されている犬猫等、人間の都合によって、殺処分対象となっている子たちも少なくありません。
そんな中、保護活動を積極的に行なっており、動物福祉に最も貢献されている事業所様として、株式会社WORLDCONTENTMENTの事例を取り上げさせていただきました。
株式会社ミライエ
入居者様に無理強いしない。犬も入居者様も関わり方をみながら、双方のいい距離感を保つ事。
ある入居者様が入居してからすぐ、「僕、犬嫌いなんで! 猫は好きですけど」と一言。これには職員もびっくり。うちのイオナちゃん(保護犬)が苦手だったとは…。すぐに職員会議。犬が嫌いとのこと、イオナちゃんも無駄吠えがあるし…関係性は大丈夫かな? と話し合うも、答えが見つからない。
そんな中、代表がドッグランを設置。入居者さんも手伝って貰ったところ、「可愛いです!」とイオナちゃんをナデナデしてくれました。
少し怒りっぽく物に当たることもある方でしたが、その日から安定が見られ、物に当たる事も一気に減りました。
弊社は、ペット共生型の障害者グループホームを展開しております。ただ、障害者グループホームですので、利用者様の要望や自立に向けた支援が最優先となります。そんな中、ものにあたってしまう等の行動がみられていた利用者様が保護犬と一緒に暮らすことで、問題行動の減少が見られ、さらには、利用者様の安定にもつながるという、まさに、アニマルセラピーの事例となっております!
弊社の理想を実現してくれたイオナちゃんを取り上げさせていただきました。
株式会社我流事典
地域の中で犬が人をつないでいきながら、助け合い、障がい者が安心し、安全にくらしていける社会を築いていきたい。
地域の中で、犬を通じて人がつながる「いたばし犬部」を発足。
地域のボランティアさんを募集しました。その活動の一部に、障がい者グループホームに住む元保護犬のお散歩ボランティアがあります。利用者様と犬部ボランティアさんが一緒にお散歩に行ったり、地域の方がお散歩ボランティアを通して障がい者の方々と接する機会が増えたり、さらには犬部から世話人の求人募集が来たり……と、地域に根付く活動になっています。
また、お散歩ボランティアさんの中には、地域でひきこもっていた精神障害の方もいらっしゃり、看板犬のお散歩ボランティアを通して、ひきこもりが改善したエピソードもあります。犬部発足、地域活動から1年2か月たち、現在部員225名。いろいろな繋がりが増えているのを感じています!
障害者グループホームの事業目標として、「地域移行」が全事業者に対して、求められております。
障害者施設と地域のつながりを強めて、地域ぐるみで利用者様のサポートができる環境が整えられることは、厚生労働省が提唱しております「地域包括ケアシステム」にも該当しており、強く求められている内容となります。
そんな中、ペットのお散歩を通して、地域とのつながりを強めていくという、唯一無二の取り組みをされておりましたので、株式会社我流事典様の取り組みを取り上げさせていただきました。
株式会社SUN
相手が感じている「不安、不満」の本質を捉え、それを「安心」に変えることが大切。
物件を購入し住居追加に向けて進めていたときの事、本地区の自治会長から「そんなことは聞いていない、どういう事か説明してほしい」となる。説明会を開き、「障がい者グループホーム」とはどんなところなのかをまずは話すと、当初は「大きな声を出す」「事件性が高くなる」などとやはり偏見や憶測での印象だけが声として聞こえていた。「障がいがあるから〇〇だ!」という質問に対して、「実際に健常者(私たち)でも事件を起こす人は起こします。障がい者だからするというのはありません」と答えた後に、参加者の一人から「実は、身内でアルコール依存症がいて辛い思いをしたことがあって……」
この発言でその場の空気が変わった。これを機に「不」の質問から「成」の質問に変わっていった。障がいの区分や夜間帯の対応など、介護に見立てて区分を説明した。
すると自治会長から「こういうところ(グループホーム)がこの地区にあるのはいいと思う。この場で自治会役員が説明を聞け理解できたならこれ以上の説明会はなくてもいい」との話があった。周囲で「いいじゃん」「思い違いだったな」などとの声も聞こえてきて、説明会は大成功となった。
障害者グループホームや、障害に関わる事業を行おうとしたとき、地域住民の方々からの理解促進は福祉事業者が取り組むべき課題となっております。
株式会社SUN様の事例は、あまり障害に対して正しい知識を持っていない地域自治体の方々に対して、根気強く丁寧な説明介を繰り返し行うことで、障害に関する正しい知識を伝えるだけでなく、それ以上に、そういった施設を自分たちの地域に作られるのっていいよね、という、「不」の感情から見事に「成」の認識へと変貌させてしまいました!このように、反対意見の事例は多く、一度「不」の認識を持たれてしまうと、なかなか賛同を得ることは難しいです。中には、その場所での開設を断念してしまうケースも少なくありません。
福祉のあり方を追求し、また、地域連携のためのステキな事例となっておりましたので、今回取り上げさせていただきました。
合同会社NPライフケア
見えるグループホームへ。地域・親・行政機関などにGHの生活の様子を開示。
合同会社NPライフケアの母体は「旧・中村印刷」(ナカムラプリントの頭文字)、現在も印刷機があるので、自社で名刺・パンフレット・グッズ(エプロン・ジャンパー・ボールペン・エコバック・メモ帳・クリアファイル)などなど自社のデザイナー・営業などなどいろんな人が助けてくれて各種完備しております。
その中でもプレミアムわおん通信(年4回)は相談員、病院に郵送しており、縦長の飛び出す通信は近隣市役所の窓口などに設置しております。ご家族には親子レターを郵送、現在入居者キャンペーンで体験2泊3日の方にクオカード5000円・入居3か月の方には商品券5万円分プレゼント実施中(なにかおいしい思いができないと障害者の重い腰をあげられないかなぁという思い)等々、様々な取り組みを行っております!
また、SNSを使った情報発信も、日々更新しております!
プレミアムわおんに誇れるきっかけベスト3に入る「インスタフォロワー2500人✨」これは全国の参画企業の中で1位!(自社調べ)
今後もSNSを利用した発信も続けてまいります。
入居営業は、事業運営の命運もかかってくる、重要ポイントとなっております!
入居営業に回れていない、何も準備できていない、、という声もよく上がってくる中、最近の動向を把握しSNSの更新まで徹底して行っている合同会社NPライフケア様の取り組みを、是非、皆様にも共有できればと思い、取り上げさせていただきました。
natural SQUAD株式会社
天狗と般若と、天使たちのふれあい風景。
実地指導検査が終わってから、都道府県かるたをやろうと思っていた管理者が急に般若と天狗のお面を買ってきて、夕食後にかるたを楽しみ、世話人の天狗に突っ込まれる管理者と、日々のグループホームの様子を切り取った写真です。
利用者様の中には、困難な背景を抱え、家庭的な団欒を経験できなかったり、ご両親と良好な関係が築けなかったり、家族的なつながりが弱かったりと、様々な背景を抱えている方がいらっしゃいます。当ホームでは日々、個々の入居者のニーズに合わせて関わり、みんなお互い尊重し協力しあい楽しく過ごしています。
利用者様のステキな笑顔が印象的な、こちらの写真、日々、職員さんと利用者様とで良好な関係性が築かれているからこその写真となっておりますね!
この写真のように、グループホームにステキな笑顔があふれていくことを願って、取り上げさせていただきました。
株式会社KURASULU
仕事に取り組む上で最も大切にしている事は、楽しんで取り組む事。続ける為には楽しくないとやりがいは感じられない。
管理者に必要なリーダーシップ、人間力。陶山さんは、私たちの誇れる管理者です。
・リーダーシップ能力(部下やメンバーに進むべき方向性を示して率いていく力)が高い→17歳になった時から労りと統率力を兼ね備えたリーダー気質
・利用者から信頼されている→年齢を感じさせず、的確な支援力
・組織に貢献している→最年少だった彼女を見習って、全スタッフが自ら考え働き出し、彼女を見て彼女より若い新しいスタッフが入社
・その他→17歳になったばかりでこの業界へ飛び込んで来た。そして、利用者様とのそつない支援力。更に、自身の夢を追いかける姿はキラキラとしている。
■オーナーからのコメント
誰よりも、手際が良く、素直。そして自分の夢をきちっと持っている。仕事に対して、見て覚え、気が付いて自ら進んでやっていく。また、利用者様がパニックになっても焦らず、その方にあった対応能力。現在満20歳。今期より管理者に。弊社のスーパースタッフです。
福祉分野未経験からスタートして、現在、若干20歳にして、3棟12居室を運営している障害者グループホームの管理者を任されている陶山様。
オーナーからの評価も高く、年齢を感じさせない職員に対する労りと統率力は、みんながついていきたくなる、そんなリーダー性を兼ね備えています。
福祉未経験から、障害者グループホームの職員になる方も多い中、彼女の存在を取り上げることで、ステキな事例が共有できるのではと思い、取り上げさせていただきました。