【スタッフインタビュー】にゃおん障がい者グループホームってどんなところ?

代表ブログ

弊社アニスピHDで働くスタッフインタビューです♫

スタッフ:佐藤さん
勤務先: わおん障がい者グループホーム 埼玉らんざん
担当業務:サービス管理責任者兼世話人

 

★わおん障がい者グループホーム 埼玉らんざん1号館
★にゃおん障がい者グループホーム 埼玉らんざん2号館
★わおん障がい者グループホーム 埼玉らんざん3号館
★にゃおん障がい者グループホーム 埼玉らんざん4号館

 

具体的なお仕事内容
グループホームに入居したいという方の受け入れ対応と自立生活を目指したステップアップの援助です。

最初に、病院や計画相談員からご紹介・ご相談を受け、障がい者の方にグループホームの見学をしていただきます。その際、立地条件や日中活動で行く場所が近くにあるかなどをお話いたします。

そして、まずは1泊体験をしていただきます。気に入っていただけましたら、身体への負担等を確認するため、日中活動を含め1週間のお試し体験入居をしていただきます。大きな問題がなければ、本入居となります。

入居後は、相談支援専門員さんが総合的な計画を立て、利用者さんが一人で生活していくための第一歩として、職員が支援をしながら身辺自立、調理、金銭管理、健康管理などを行っていきます。

グループホームでの生活は、一人暮らしへのステップとなります。また、グループホームでの生活をご希望の場合は、そのまま継続して生活いただくことも可能です。

サービス管理責任者という仕事は、高齢福祉、障がい福祉、障がい児童福祉などの経験や、バックボーンが違うので、個人の得意分野やアプローチの仕方が少々異なると思います。

私の場合は、障がい児童福祉がバックボーンなので、洋服がたためる、着替えることができる、洗濯ができるなどの身近なことから確認していきます。

ある程度歳を重ねていても、意外と自分のことを自分でやった経験が少ない方が多いなと感じています。基本的な身の周りのことは、何回か繰り返し行うことでできるようになるので、次のステップとしては、簡単な調理や買い物など経験の少ないところを個別支援計画に入れ、経験をしてもらうようにしています。

ご自分について
●このお仕事をしてみたいと思った経緯
前職は、発達障害をお持ちのお子様を預かる放課後デイサービスで働いていました。

当時は、発達障害のお子様の生活スキルをもっとアップできるような仕事をしていきたいと考えていました。

最初は個々のお子様にあった計画を立てる「児童発達支援管理責任者」という資格の存在を知らなかったのですが、自分の実務経験から児童発達支援管理責任者になれると知り、資格を取得。その過程でサービス管理責任者という業務を知りました。

放課後デイサービスは18歳までが対象ですが、その後、自立して生活していくための福祉サービスに興味を抱きました。親亡き後の自立した生活を実現していく場所がグループホームであることを知りました。
私は、18歳以降の生活を見てみたいと思い、グループホームのサービス管理責任者として、わおんに応募いたしました。

 

●「わおん」・「にゃおん」を知ったきっかけ
サービス管理責任者の仕事をインターネットで検索し、スマフクの募集をたまたま見つけました。
家からも30分程度で行ける距離だったため応募しました。本当にいいタイミングでの出会いでした。

 

利用者様について
●グループホームで暮らすことによって利用者様の変化はありますか?
確実にあります。病院から退院して直接グループホームに入居される方が比較的多いのですが、うつむいていた顔が徐々に上がってきています。

病院では、人と対峙して話したり、自分のことを質問されることが少なかったのだと思います。グループホームでの生活では、自分のお金をもってスーパーに買い物に行ったり、自由に外出ができることが、「楽しい」と感じているのだなと実感できます。
表情が明るくなり、気持ちも前向きになる。自信はなさそうでも、いろんなことにチャレンジしてみようと考えていることが、表情と身体から日に日ににじみ出てきています。

一般的には当たり前に感じられることでも、利用者さんにとっては、自分で自由に物事を決めていいということが楽しいんだという変化を目の当たりにしています。

 

●動物とはどのように過ごしていますか?
動物が好きでも、扱うことに対してはおっかなびっくりの方が意外と多くいます。少しずつ、なでたり、抱っこしたり、温かさを感じてもらっています。

 

お仕事について
●よかったこと
障がいを持ったお子様が高等学校卒業後に生活できる場所、「グループホーム」の存在を具体的に知ることができたことです。現在、小学生や中学生を育てられている方々は、「現在」が精いっぱいで先のことをなかなか考える余裕のない方も多いかと思いますが、小さいうちに様々な経験をしておくと、そのあと自立する道がある。支援を得ながら生活していくサービスがあることを伝えていきたいです。

●大変なこと
自分のことに無頓着で、ジャージのまま外出してしまったり、洗顔等整容も気にされない方が比較的多いことに驚きました。少し口うるさいようですが、「ジーンズやチノパンは持っていないの?」など、外出時の服装面や容姿を気にするように促しています。

●失敗談
失敗談ばっかりです(笑)グループホームの利用者さんは、精神障害、知的障害、身体障害をお持ちの方です。私は、過去に精神障害の方に接する機会がほとんどありませんでしたので、コミュニケーションをとる難しさを日々感じています。
彼ら(彼女ら)は、言葉に対してとても敏感で、傷つきやすい方が多いです。自己肯定感を高めたり、自信を持ってもらおうと励ましたりする言葉が、相手には違うように伝わり、傷つけてしまったりすることがありました。どこか主観的な部分が入ってしまい、100%相手の立場に立って伝えることはできないと痛感します。思うようにはいっていないです。日々経験の中で学習ですね。

●お仕事の中で心掛けているポイント
年齢のわりには、スーパーへ買い物にいったり、お支払いしたり、冷凍食品をチンしたり等の生活経験値が少ない方が多いなと感じています。利用者様が一人でできることを積み重ね、「できる」という成功体験を1つずつ作っていくことが大切です。

 

今後の目標
これまで、障がいをお持ちの子供と大人に関わる経験をしてきました。子育てをしている方々には、家の手伝いなど、今からでも子供ができることを、できるだけたくさん経験させてあげる、積み重ねていくことが大切で、後の自立につながっていくということを伝えていきたいと考えています。
また、子供が小さいうちにグループホームの存在を知ってもらい、興味をもってもらうことも重要です。例えば、小学生・中学生のうちに、支援学校がお休みの春休みや夏休みを利用して、グループホーム一泊体験という企画もいいかもしれません。

 

障がい者グループホームで働こうと検討している方へ一言
ここで働いている方々のバックボーンは様々です。
まずは、現場に足を運び、目で見て、雰囲気を肌で感じてみてください。「やる」・「やらない」の決断はその後でも遅くありません。まず足を突っ込んでみるのもいい経験です。その経験は必ず役に立ちます。特に若い方へはお勧めです!