おはようございます!
なんとなんとなのですが、グラミン日本のアドバイザリーボードメンバーに就任いたしました。
グラミン日本は、貧困のない、誰もが活き活きと生きられる社会を実現するために、貧困や生活困窮の状態にある方々に低利・無担保で少額の融資を行い、こうした方々が起業や就労によって貧困や生活困窮から脱却し自立するのを支援するマイクロファイナンス機関です。
これまでの一般の金融ではカバーされなかった人たち、たとえば働く意欲はあっても今は生活が苦しいシングルマザーやワーキングプアの人たちに、生活資金ではなく、「起業や就労の準備のためのお金」を融資します。
また、グラミン日本は、開発途上国のみならず、欧米先進国でも貧困削減に効果を上げているグラミン銀行の日本版です。
グラミン銀行は、ノーベル平和賞を受賞されたムハマド・ユヌス博士により、1983年バングラデシュに設立された銀行で、5人一組のグループ融資を行い、毎週センターミーティングを開いて連帯責任のスキームの下借りたお金を返済します。
借り手の97%は女性で、貧困・生活困窮者に無担保で融資を行い、ほとんど貸倒れのない実績を上げています。
先進国と呼ばれる日本ですが、経済的格差は徐々に拡大し、今では国民の6人に1人が貧困ライン以下での生活を余儀なくされています。
現代の日本では、貧困は失職、病気、ケガ、事故、配偶者との離別・死別などによってほとんどの人に起こり得る、明日は我が身の問題になっています。
2007年に米国で設立されたグラミンアメリカでは、約10年間で約10 万人を対象に、9.4億ドル(約1,030億円)の融資を行い、10万9,000件の雇用を創り出しています。
私自身、福祉を学ぼうと思ったきっかけは「貧困をどうにかしたい」という思いからスタートしているので、ユヌス氏の作られたマイクロファイナンスという手法を活用して日本の貧困問題を少しでも改善できるよう頑張ります。
貧困のない社会、生活困窮に陥った時、そこから脱却するセーフティネットが整備されている社会の実現に取り組んでまいります。