新規事業とはなんでしょうか?
なぜ企業は新規事業に取り組むのでしょうか?
企業が長年に亘って生存するための1つの方法として「新規事業」開発があるからです。
多くの経営者が「既存事業だけだと将来は安泰ではない・・・」と考え、「社長は新規事業開発しろって言うけどアイディアが出ない・・・」という新規事業担当者がいます。
では、どのような事業が「新規事業」と言えるのでしょう?
新規事業を立ち上げたり企画立案するときのポイントは何なのでしょうか?
そもそも新規事業を一言で表現すれば「新しい収益の仕組み」=「ビジネスモデル」を作ることということができます。
どんな会社でも収益を生み出す「ビジネスモデル」を持っています。
しかしながら、収益の仕組みには寿命があります。
なぜなら、外部環境の変化によって、確実に陳腐化し、ニーズがなくなるからです。
そのため、企業は生き残るために、新しいビジネスモデル作りにチャレンジし続ける必要があります。
この新しい「収益の仕組み」を新たに生み出すことが「新規事業」です。
例えば、
- 全く違う市場(マーケット)への展開
- BtoCからBtoBへの転換
- 同じ市場の中での違う業態への参入
- 新商品の開発・投入
- 主力商品をハードからソフトへ転換
などが挙げられます。
新商品の開発も1つの新規事業と言えなくはないですが、「既存の収益の仕組み」をそのまま使って、新しい商品を開発・展開するので、商品数が増えるだけという考え方もあり、新規事業として認められない場合もあります。
全く新しいビジネスモデルを作る新規事業とは定義が異なるのです。
また、企業の収益の仕組みは、世の中の人々が認識しているものとはだいぶ異なることが多いというのも重要です。
「収益の仕組み」を外部から見えにくくすることで、ベンチマークされて真似されるリスクを下げられます。
その結果、中・長期的な収益が確保できます。
新規事業を立案するときは、この収益の仕組みを見えにくくする、という工夫が必要となります。
ただ、収益の仕組みはいずれ模倣され、着実に破壊され、陳腐化します。
事業には必ず栄枯盛衰があり、トレンドとなるビジネスモデルは代替を迫られます。
その周期は年々早まってきています。
ガソリン車から電気自動車へ、火力から自然エネルギーへ、黒電話からスマホへと勢いよく移り変わっていきます。
従って、新しい収益の仕組み=新しいビジネスモデルを生み出していくサイクルは非常に短くなってきています。
いつまでも同じ事業にしがみついていることは現代においては衰退を意味します。
経営者の皆様におかれては、新しい収益の仕組みづくり=ビジネスモデルにチャレンジしていきましょう!!