どんなフランチャイズに加盟すればいいのか

代表ブログ

フランチャイズ加盟に関して様々な方々からご相談を受ける機会が多いのですが、まずはフランチャイズの種類を知ることが重要なんではないかと思います。
フランチャイズというと真っ先に思い浮かべるのがコンビニエンスストアだと思いますが、そのほかにもたくさんの業態があります。
様々なFC業態を知った上で、「自分がしたいこと」「将来性がある」「収益性が高い」「社会の役に立つ」など自分自身の条件や思想、生活様式にあったものを見つけるのが重要です。
フランチャイズ(FC)の業態を、特色や動向と合わせて紹介します。
「こんなはずじゃなかった・・・」というようなことがないように、しっかりとフランチャイズ業態を把握した上で参入しましょう!
「儲かるから」という理由だけではじめた人は大半失敗しています。

【コンビニのフランチャイズ】

みなさんご存知コンビニです。

セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップなどなどです。

商品を仕入れ、販売する「小売業」タイプで、フランチャイズの代表格が「コンビニ」です。

コンビニフランチャイズの最大の魅力は、コロナ禍でも私たちの生活に根付いている為、売上が安定していて、ブランド力が高いことです。

さらには、未経験からでもスタートできます。

コンビニのマーケット(市場)規模は2021年時点で14兆円以上にも上ります。

2011年以降一貫して右肩上がりで成長している市場です。

コンビニの注意点は、立地や地域内での競合によって利益にかなり差が出ることです。事前リサーチが大変重要です。

 

【買取・リサイクルのフランチャイズ】

ここ最近伸びている買取業界ですが、マーケット規模は約4,000億円という大きさで、さらにコロナ禍で伸びています。

小売業タイプのフランチャイズになります。

特徴としては、人を雇用しなくても一人で開業できるので、人件費がかからず損益分岐点が低いという点です。

近年ではITやAIを導入して、鑑定の経験がない方でも開業することができるようになってきました。

買取業界で最近伸びてるフランチャイズ本部としては「買いクル」さんが挙げられます。

 

【介護のフランチャイズ】

私が介護業界で初めてフランチャイズ(FC)本部を作りました(笑)

今は障害福祉のフランチャイズ本部を経営しています。

2045年には日本国内の高齢化率は40%を超えてきます。高齢化してくれば当然、介護が必要な高齢者が増え、障害のある方々の高齢化も進んでいきます。

その結果、今は介護保険市場13兆円、障害福祉市場3兆円という市場規模になっており、今後も年間6%〜9%のペースで拡大していきます。

2003年に私が介護のフランチャイズ(FC)本部を立ち上げた後、様々な介護フランチャイズの業態が生まれました。

リハビリデイサービス(通所介護)、お泊まりデイサービス、小規模多機能型居宅介護、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、訪問介護、訪問看護、居宅介護、障害者デイサービス(共同生活援助)、障害者デイサービス(生活介護)、就労継続支援、放課後等デイサービス、児童発達支援、短期入所などなど様々な業態があります。ノウハウのある本部を選定できるかどうかが成功の鍵となります。

最近は、新型コロナウィルスの影響が直撃した業態の方々が事業再構築補助金を活用して参入するケースも増えています。

アニスピHD(わおん、ワーカウト、ケアペッツ)、日本障害福祉グループ、ブルーミングケア、ケアーズ、コペルなどのFC本部があります。

 

【学習塾のフランチャイズ】

少子高齢化が進んでいる中でも、一人あたりの教育にかける費用は増加しています。

進学率も年々上がっているので一人にかける費用は当然増えています。

学習塾・幼児教育施設のなかにはCM・電車内広告などを積極的に打ち出している企業も多いため、比較的ブランド力の高い企業が多い業種です。

経営に関しては、オーナーが直接子供に教えるという業態ではないので、教える自信がない方でも大丈夫です。

既に開校している教室を講師・生徒が揃った状態で引き継ぐことができる塾もあります。

アクシス、トライ、東進ハイスクール、個別指導学院など多種多様な本部があります。

 

【ハウスクリーニングのフランチャイズ】

共働き世帯や高齢者世帯が増加していることを背景に、需要が確実に増加しているのがハウスクリーニング業界です。

家事代行サービスが一般化しつつあり、今後の伸びが期待されています。

ハウスクリーニング事業の強みは、店舗を構えなくても開業できる点です。

無店舗型なので初期投資を下げることができます。

また、オーナー自身がサービスに入れは人を雇用する必要がないので、損益分岐点が非常に低くなります。

ほとんどのフランチャイズ(FC)本部は、ほとんどのところが掃除技術の研修は充実しているところが多く、未経験の方でも問題なく運営できます。

1人で開業でき、研修も比較的短期間なので、すぐにフランチャイズで開業したいという方には特に向いている業態です。

ダスキン、おそうじ本舗、おそうじ革命などが代表的なフランチャイズ本部です。

 

【美容・リラクゼーションのフランチャイズ】

美容・リラクゼーション業界は非常に伸びているマーケットです。

セラピストも一般化し、人気が増加しているフランチャイズ業態になります。

美容・リラクゼーションは、特に業態の種類もフランチャイズ本部も多く、アロマセラピーや整骨、整体、按摩、訪問マッサージなどなど多岐にわたります。

美容関係のことが好きな方にとっては、勉強しがいのある分野です。

美容・リラクゼーション業態は、店舗型も無店舗型もあり、当然無店舗型の方が初期費用は安くなります。

ただ、AEONなどの大型商業施設(モール)内で開業できれば売上が確実に取れるというメリットもあります。

その反面、初期投資は当然かかりますし、資格が必須となる業態もあるので注意しましょう。

 

【リペアビジネス・フランチャイズ】

SDGsが世界中で推進されている中で、リペアビジネスマーケットは確実に拡大しています。

今後環境意識はさらに向上していく為、古くなったものを修理・整備して使い続ける人が増えていきます。

現代のトレンドに乗っている家具・車などを修復して使えるようにする仕事がリペアビジネスです。

リペアビジネスは他のフランチャイズと比較すると全国的にまだ少数ということもあり、非常に重宝されます。

自分自身に技術が身につき、長く続けられる点が非常に魅力です。

トータルリペア、金沢屋などが代表格のフランチャイズ本部です。

 

【飲食業フランチャイズ】

コンビニの次にフランチャイズがイメージしやすい業態が飲食業です。

また、多店舗展開を目指せるフランチャイズの代表例も飲食業です。

古くは吉野家や牛角などなどチェーン店として確立しているブランドが多いのも特徴です。

ただ、新型コロナの影響が直撃している業態なので、今後を見据えて今のうちに投資するか?デリバリー業態にするか?など意思決定が必要です。

また、自分自身で飲食業を始めようとすると食材の仕入れや、初期備品の手配などハードルが高いところをフランチャイズ(FC)に加盟することによってそのハードルを下げることができます。

なかには複数店舗を開業する時に初期費用が減額になるような制度を設けているフランチャイズ(FC)本部もあるため、はじめから多店舗経営を想定してフランチャイズを始める方は、本部選定をしっかり行いましょう。

 

今回はさまざまな業界のフランチャイズについてざっくりと解説しました。