株式会社Caihome

わおん参画企業からの声

目次


参画のきっかけは?

母体事業で高齢者のデイサービスを行っていたのですが、コロナでだいぶ打撃を受けました。

コロナで、高齢者の方々があまり外に出たくない、という時期が続き、新しい事業に進出し、経営の多角化をしていかなければいけないと考えていました。Caihomeは、介護と保育をコンセプトにしているので、当初は子どもの学習塾などを検討していたんです。

新規事業のFCなどを探していたときに、どんな事業をしようかということを藤田さんにも相談し、グループホームを始めようと思い至りました。

なぜ、障害福祉事業を始めようと思った?

以前から、グループホームが(経営的に)いいよ、という話を聞いており、周囲にもわおんではないですが、自身で実際に障害者グループホームを運営している方もいらっしゃいました。
藤田さんに相談した際に、改めて障害者グループホームの市場状況や事業収支等の話を聞き、自分でもグループホームを始めようと思いました。ただ、自分だけで指定の書類や立ち上げをするにはかなりの労力がかかるし、間違えると行政がかかわる事業なので指定が通らなくなってしまうことが、介護事業を運営しているからこそわかっていました。そこで、確実に効率よく福祉事業を進めようと思ったら、FCに加盟してノウハウを買うのが一番だと思いました。

最初、障害福祉事業のFCがあるとは藤田さんの話を聞くまで知らず、障害福祉事業に関するFCを調べたことがなかったので、わおんで進めようと思いました。

開設までに苦労した点

それほど大きな苦労はなかったように思います。物件も早くに見つかりましたし。6月末に加盟して、11月には開設をしていたので、開設までに関しては大きく苦労はなかったですね。

しいて言うなら、サビ管の部分。開設までに、サビ管という新しい人材を探して雇用する、というのは時間的にも難しいところがあったので、母体事業の介護の方で勤務されている方で、サビ管の実務要件を満たしている方に、急いで研修に参加してもらい、何とか開設までに人員をそろえることができました。

開設後に苦労した点

2棟同時開設をしました。1棟目の「細田(東京都葛飾区)」のほうは開所から2ヶ月程度で満床になりましたが、2棟目の「南水元(東京都葛飾区)」はかなり入居者の集客の部分で苦戦しました。現在は南水元も満床になりましたが、今度は、3棟目の堀切が苦戦しています。堀切に関しては、開設から1年ほど経ちましたが、利用者の入れ替わりもあり、現在、2/4という状況。自分自身も営業は嫌いではないので、よく営業周りはしているが、なかなか入居者の部分では苦戦していますね。

集客以外ですと、職員が大きく入れ替わった時はとても苦労しました。堀切がオープンする前、去年の7,8月が、職員の入れ替わりが多く、大変でした。
入れ替わりが多かった理由としては、理念や運営方法、今後の展開の仕方に納得されていないままで勤務されている方がいたからだと思います。現在は、その点に納得してもらったうえで入社されているので、そこまで入れ替わりはなくなりました。

現在、オーナーのグループホーム事業への関わり方は?

オーナー兼管理者としてかかわっており、必要なときに入っているような状況です。

現在、サビ管さんと、もう1人の社員さんがメインでグループホームの運営は対応してもらっています。日々の相談事は基本的にその2名の方に対応いただき、緊急時は入る感じだが、もうほとんど2人に任せているような状況。
夜勤などの現場に入ることはありません。

あとは営業面で多く時間をつかっています。他の職員さんには、付き合いのある相談員さんや関係各所には声をかけてもらったり、見学・体験のフォローアップとして対応いただいています。ですが特に営業に回ることはしてもらっていないので、メインで営業を周るのは、私自身が行っています。

この事業で大切にしていること、やりがい、醍醐味

母体事業の介護の方とも共通していますが、「入居者さんに真摯に対応すること」は、大切にしています。

介護の事業を、10年ほど葛飾区で運営しているため、葛飾区に根差してやっていきたいと思っていますので、入居者さんだけでなく地域の方々や行政の方々との信頼関係も大切にしています。

運営していて嬉しいと感じるときは、葛飾区の行政から「Caihomeさんほんとによくやってくれているよね」と、信頼を得られていることが実感できるとき。今後も大事にしていきたいなと思います。

 

高齢者も障害者も「地域に溶け込んでいく」という部分を大事にしています。

チームで事業を運営していますので、相談支援員やソーシャルワークは意識しています。
自分たちだけで抱え込むのではなく、相談支援先や医療関係、活動先等、必要なところとの連携は意識しています。また医療との連携でも、訪問看護だけでなく、その人を取り巻く環境は大事にして、情報交換を密にしています。

 

グループホーム運営は社会課題の解決と密接につながっていると感じます。特に、8050問題を切実に感じています。利用者さんの中でも、親が80代で、利用者さん自身が50代で入居された事例があります。親が高齢でいつまで一緒に住めるかわからない、という状況で問い合わせがあり、ウルオに入ってきました。その後、1年ぐらいで親がなくなってしまい、生活に慣れる期間も含めると、本当にぎりぎりのタイミングで入居されたと思います。
そういった事例に立ち会うと、本当に社会課題の解決の一助になれていると感じ、やりがいを感じます。

もともとひきこもりの方も何名かいらっしゃったが、グループホームに入ると周りが規則正しいので、基本的には皆さん規則正しい生活を送っていくようになります。今ではもともとひきこもりだったと感じないくらい、日中活動に行けるようになっています。

 

アニスピに参画して良かった点は?

法律の改正が定期的にあり、そこを読み解いていくのが重要な事業になるのですが、その点について藤田さんは非常に得意な方だと思っているので、アニスピさんからそういった情報を得られるのは参画して良かった点。困ったときに相談先があることが心強いですね。

 また、自分自身の専門的な知識が不足しているなと感じることがあり、入居者さんが、障害特性や病気の症状が出た際に、どのような対応が適切か分からないことがまだまだあります。

利用者さんへの対応方法や、世話人さんへの接し方についても、どうしたらいいのだろう、と判断ができない事例が多々起きるので、そんな時に、他社の事例をSVから聞けることは、加盟したメリットだと感じています。

 今、1人暮らしの対応ができるグループホームをつくりたいと検討していますが、現状、うちのグループホームでは知的障害の方がメインになっています1人暮らし用となると、精神障害の方がメインとなるかと思うので、その点もっと勉強しなくてはいけないと考えています。先日、わおん友の会でつながりができた方のグループホームを見学させていただこうと考えているところです。

こんなことをしたから、現在成功している、等の成功談

営業はかなりしています。電話営業をして、興味を持っていただけたところに資料を持っていくようにしています。定期的に営業をかけて、その際の情報の吸い上げを、1週間に1度チェックを行っていました。

私の経験上、営業した2か月後に反響がある印象で、細田と南水元は営業の成果もあり、体験した方がほぼそのまま本入居となり、利用者さんが定着しています。堀切だけ、入れ替わりが多く、懸念している部分ではありますが……。

職員については、情報共有をこまめにするようにしています。職員会議の運営方法も意識的に変更しました。今までは、職員会議の場で意見を出して、その後決まったか決まってないかがあやふやな状態になっていましたが、変更後は事前に議題を集めて、それに対して回答をしっかり準備し、職員会議は方向性を示す場としました。

現在、障害福祉をフォローしてくれるサビ管資格保有者の方に顧問を依頼していますが、私が気付かない視点で、世話人さんの就労環境改善に力を入れて対応してくれました。堀切に関しては、職員さんも手が回っていない実情があり、だから利用者さんの入れ替わりもあったのかな、と感じていたので、そこにもテコ入れをしてくれました。

世話人さんが就労しやすいように、夜間時に足を延ばして休憩できる場所を確保する等、世話人さんの就労しやすさを改善してくれたんです。共有スペースのデッドスペースを利用して、世話人さん用の空間を作ってくれました。そういう改善も、職員さんの定着に繋がっていると思います。

今後の展望

空き家活用研究所さんにお願いして、物件を確保し、葛飾区に根付いた事業展開をしていこうと思っています。

今検討しているのは、1人暮らしの対応ができるグループホーム。
また、現在、受入は知的障害をメインとしていますが、もともと高齢者介護も運営している分、障がい者の高齢化は社会問題として認識しています。そのため、高齢の方の受け入れもしており、その点は今後も強みとして運営していきたいなと思っています。

高齢になると身体的に介助が必要となり、区分も上がってきますが、介護が母体事業ということもあり、介助できる職員がそろっているのが強みです。介護が得意な職員も多いし、その方向で今後展開していくことは入社時に皆さんにお話ししてあります。

現在、高齢者のデイサービスで障害者も受け入れられる共生型に変更しようとしていますが、行政から生活介護に関しては充足していますと言われ、重度以外は受け入れないでくださいね、と厳しく言われてしまいました。ただ、入居者さんで、生活介護に通われている方がいるが、高齢になってきており、日中活動先からそろそろ厳しいんだよね、という相談をもらったりしています。なので、そういったニーズにこたえられるように、高齢化に対応できる会社にしていきたいと思っています。

 

これから参画する方に向けて、先輩オーナーからひと言

私は今、アニスピさんがもっている、他の事業態である、訪問看護(ファミリーナース)をやりたいと考えています。
次の展開、横展開をしていく、というところを意識して、一緒にやっていきましょう。

待つのはダメ!自分主導でどんどん動いて情報を取っていかないといけません。その点では、SVをうまく、(使いすぎなくらい?)使っていいと思います。
ただ、SVだけに頼るのはダメ。SVがすべて答えを持っていると思ってはいけなくて、行政との関係性は、自身で努力して築いていかなければいけません。

SVはもちろん頼ってもいいですが、自分自身でどんどん動いていく中の1つのツールとして使っていくと、事業も上手くいくと思います。

誰かに頼った状態だと、進捗も遅くなるし、行政から指摘されて心が折れてしまう場合もあるかもしれません。しかし、あくまで自分が主導で、理解していかなければいけない。知り合いや、加盟店同士のつながりで事業所を見学できることもありますので、加盟はしていますがアニスピさんの手法だけがすべてではないと思っていて、さまざまなところから情報やつながりは得ることができます。また、加盟店同士のつながりをつくっていくのも、待っているだけではなかなか進まないので、自分主導で進めていく、というところを意識していくといいと思います。